描かねばならぬ時がある。

最近、自分が思っていた以上にハマってしまったゲームが有ります。

「フォルツァ モータースポーツ4」(箱360)(以下FM4)

と云うレースゲームです。


以前僕は「レースゲームはしない」と云った事を記したと思いますが
正しくは「実車シミュレーターみたいなレースゲームはしない」という意味です。

昨今のハード性能の向上により高度な演算処理を行い実車の「ゲーム」では無く「シミュレーター」化していくのには付いて行けないよ。なんて思ってます。

ゲームなんだから「突飛」でいいじゃん。
ゲームキューブの「F-ZERO GX」最高!

てな塩梅。

〇〇な路面で××なタイヤを履いていて〇〇エンジンで△△駆動ならアクセルを◆%踏んだら摩擦係数が△なので半径△Rのコーナーでのグリップの限界は、こうだから挙動として云々・・・・・

しかし空気圧を△にしてギア比を云々・・・

こんなのは、しんどいのよ。

多分、僕自身「車を運転したい」という欲求が無いからだろうとは思います。
けど趣味がラジコンバギーなんですけどね。

これはゲームしろラジコンにしろ「コントローラー握って動かす物」が好きなんだと思います。

で「FM4」ですが体験版が配信されていたから遊んでみたら
実車を扱ってるのだけど非常に「ゲーム」としても完成度が高い!

と思ったんです。で久しぶりにレースゲーム購入。

「シミュレーター(リアル)」と「ゲーム(娯楽)」のバランスが絶妙にチューニングされてるんですよ。
だって素人が300km出してカッ飛ばしてヘアピンカーブ手前でブレーキングして
尚且つトルクを殺さず綺麗にコーナリング。なんて出来る訳ないじゃん。

それを「気持ちよく走らす」事が出来るように作られてるんですよね。このFM4。

じゃあリアルでは無いのか?と言われたら「いえリアルですよー」と答えられる。
そう云う絶妙なサジ加減なんです。

その「リアル」を演出してる点で特筆したいのがグラフィック。
僕はゲームに関しては「グラフィック至上主義」では無いのでアレですが
仮にも「実車」を扱ってるゲームなので、これは今回特筆したい。

たぶん「すべての現行家庭用ゲーム機で出たゲームソフト」の中でも現時点FM4に勝てるグラフィックは無いんじゃないかと。

あ、あくまでも「家庭用ゲーム機」ね。PCの車ゲームは既に更に上行ってるので。



これ実際に僕がプレイ中から引っ張った画像です。

自分の走ったリプレイの途中でフォトモードに入れて
フォーカス・絞り・露出・シャッタースピード等弄って撮影出来るんですよ。

つまりこの画像はレンダリングされたムービーからの切り出しじゃなくリアルタイムで生成されてる
ゲーム画面からの物なんです。

で今回伝えたい本題は此処から!(前置き長っ!)

この「フォルツァ」ってゲーム、1の時から「自車をペイントするモード」が搭載されてるんです。
つまり「自分の好きなデザインを思い通りに作れる」んです。


ほら「痛車」とかさ。


しかーし!このペイントモードってのが曲者で勿論「どっかから画像を引っ張って来て作成」
とか「自由にフリーハンドでお絵描き」なんて出来ません。勿論ドット打ちも無理です。

家庭用ゲーム機なのでペンタブなんてのも在りません。


在るのは「あらかじめ用意されてる図形と英字フォントのみ」です。
それを色変え・拡大・縮小・回転を駆使して描くのです。

まともなペイント機能入れてくれたらいいのに。と思いますが
そんな物あったら、それだけで単体のソフトとして販売出来ちゃうので仕方ありません。

そうやって「バイナル」という分かりやすく言うと「ステッカー」の様な物を作って
車体に貼る訳です。

でその「あらかじめ用意された図形」を、どれだけ拡大しようと縮小しようと1つ置くだけで
「1レイヤー」にされます。「1バイナルで置けるのは1000レイヤーまで」というルールも有ります。

さて、そんな簡易的なツールじゃ満足出来るデザインなんか出来るの?
と思いますよね。

そ・こ・で

登場するのが「ジャパニーズ お・た・く」のパワーです。
才能の矛先が突飛です。

このゲーム全世界のユーザーとオンラインでレースが出来たり
オリジナルデザイン車をゲーム内で販売したり(ゲーム内のお金ね。ドラクエで云う所の15ゴールド手に入れた!みたいな)バイナルを配布出来るんですが・・・

そのランキングが日本人デザイナーが独占状態なんです。
その使い勝手の悪いツールで「どこまで出来るか?」を実際に見てみて下さい。
このゲームを買った80パーセントは、この動画を見たからです。

なんつうか「お前他にやる事ないのか!?(褒めてます)」と言いたくなるレベルです。

で車に貼る場所はボンネット屋根・右サイド・左サイド・リア・フロントバンパーの5か所。
でその部位毎に貼れる「量」が決まってます。

「ボンネット屋根」だと「1000レイヤー」。「1000バイナル」じゃなくレイヤーです。
動画を見てもらうと、この1枚絵で既に600レイヤー超えです。

勿論、車に1枚絵を貼るだけだと物足りないですよね?
スポンサーロゴとかも入れてデザインとして纏まり有る物にしなきゃ納得出来ません。

それを上手く遣り繰りして1000レイヤー内で収めるんですから凄いんです。

凄いので更に1000レイヤー使ったバイナルを貼りながらもロゴまで入れてて
「どうやってんだよ!これ!?」となる動画も見てみましょう。


もう口ぽかーん。ですよ!
何時間掛けて描いてんだよこれ!

そんな塩梅で僕も1台、痛車を作ってみました。
と言ってもバイナルは他ユーザーが作成して配布してるのを使ったので特に苦労はしてません。




有り合わせで作成したのでアレですが右側に赤い人、左側に白い人を配置。

こんな遊びも出来ちゃうゲームですので暇な方は箱360ごと購入すると良いと思う。






水色時代

セガ・ドリームキャスト1台で音楽制作する世界唯一の音楽ユニット「ピノキヲ」の公式サイト