夏休みが終わったら君は転校していた。


世間では夏休みの話題がちらほら。
そして学生な若者達が既に夏休み入りしてる事実に驚く7/21。

ずるいぞ!若者。

「うひー!原稿終わらん!追加料金払っての締切デッドラインがぁーー!」

なんて感じの「夏コミが全て」な「夏の思い出」も有りますが
きっと実際は多くの若者が

「きゃは!海来ちゃった!日焼け男子に声掛けられちゃった!いやん誘われちゃった!」

みたいな「夏の思い出」とかに身を投じたりしてるんだろうなー。


いかがわしいぞ!若者!

オッサンが小学生の頃の我が家は特に「夏休みの旅行」も無く、友達と遊ぶ約束も無く

宿題の絵日記に書く事無くって困ったんだぞ!

仕方ないから「ハドソン第二回ファミコンキャラバン公式ソフト」の
「スターソルジャー」の練習ばかりしてたんだ。

「第一回キャラバン」の時は、とても予選通過出来るレベルじゃなかったから
参加を諦めていたが、スタソルは予選通過出来る得点を出せるようになっていたので

そりゃ練習に熱も入ったよ。
コロコロコミックに載る様な全国の強者たちに負けるもんか。ってね。

けどね田舎だったし「第一回」の時の参加者が少なかったからなのか

第二回キャラバンは地元での開催が無かったんだ・・・。

御かげで現在でもスタソルは2分間予選通過ラインの32万点は出せるけどな!
無駄な能力!

くっそー!夏休みめ!
このモヤモヤを如何すりゃ良いんだ!?

そうだ!走ろう!

てな塩梅で急遽、遠出する事にした。

ザックリとルートを調べて朝5時出発。
近所のガソリンスタンドで給油。

夜の校舎窓ガラス割る事も無く、バイクも盗まずに走り出してやる!
コンチクショー!夏め!

まだ交通量の少なく気温も低く快適な176号線をかっ飛ばす!
ふふ、キャブの調子も良いぜ!オイル交換も先日したばかりだぜ!
チェーン調整もしたばかりさ!アクセル開けていくぜ!

あ、えーと法定速度内の走行ですよ!きっと!

数時間ノンストップで走り続ける。
交通量が増えてくる。エアコン効いた4輪車の奴らには分からないはずさ!
直接身体を駆け抜ける風の気持ち良さがな!

まあ50ccなんで温い風しか感じないけどな!

そして

快適車内の4輪車にガンガン抜かれるけどな!

信号待ちからのスタートで半ヘル・サンダルでアクセル回すしか操作する所が無いバカスクーターにも
簡単に引き離されるけどな!

まあスーパーカブってのは、そんな楽しみ方をする車種じゃないのは百も承知。
ただ目的地まで最短ルートを選択した為に

「走って楽しいルート」では無かったのが残念だ。

それでも走り続け、ほぼノンストップで「夏の開放感」を目指す。

そして昼ごろ。


ここは・・・



エジプト・・?

いや・・ちがう・・・



鳥取砂丘だ!

200kmオーバーの距離。
生まれて初めて来た土地、鳥取に到着!

すげー!超砂だらけ!
梨ソフトクリーム美味い!

夏堪能!

さ、日帰りなんで急いで帰りますよ。また200km以上を原付で。

とは云え汗だく。
適当にユニクロを探しTシャツを購入。着替える。

そして帰りは「走って楽しいルート」をと思い海沿いを余部鉄橋を見て城崎温泉方面に走り
途中南下して神鍋高原を抜けて出石で皿蕎麦を!

と、此処までは良かった。
晴れた海沿いの峠からの景色は最高だし交通量少ないし軽いアップダウンしながらの複合カーブは楽しいし。

まあ蕎麦は正直「観光用ボッタクリ価格だな」と思ったけど。

あと「余部鉄橋」は、とうの昔に

コンクリート製になっててガッカリしたけど!


けど楽しかったから良いのだ。
そう・・福知山まではね・・・。

「山の天気は変わりやすい」とは良く言うが
見事に突然の豪雨。

慌てて持参していた安物のカッパを着るが
スニーカーは布製!ずぶ濡れです。

しかも安物のカッパのズボンってば無駄に「ポケットにアクセスしやすいようポケットの所が開いてます」

ええ、中のズボンも下着もグショグショですよ。

「うわーん!気持ち悪いよー」と我慢して走って綾部市到着。
実は綾部市を何時に通過するかがポイントだったのです。

此処からは大阪まで1本道。しかし峠を2つ超える手前最後の町だったのです。
太陽が沈む前に峠を越えないと正直怖い!暗いし!

既に5時過ぎ。こりゃ無理だと覚悟して思い切って綾部市のホームセンターで
安い長靴と靴下とカッパのズボンを買う。

おお!こりゃ快適!

意気込んで峠越えに挑む。
峠に入った途端、更に雨は強くなる。

なあに雨で冷える分エンジンが良く回るってもんさ!ガンガン登坂!

しかし1つ目の峠が終わった辺りでエンスト・・・・
ん?と再スタートするも直ぐ止まる・・・。

と思ったらガス欠!
えー!鳥取で給油したのに!?

即座にリザーブタンクに切り替え走る。
しかしガソリンスタンドが無い・・・。

目の前に2つ目の峠。
とっくに陽は沈み真っ暗だ。

もし峠の途中で予備タンクのガソリンも使い切ったら・・・
けど行くしかないのだ。

山頂付近は真っ白になり「ああ今僕は雲の中なんだな」と実感。

そりゃ雨も強いわ。
けど「雨の境目」も体験する。

可能な限り燃費重視の走り方をする。
下りはクラッチ切ってアクセルオフで惰性だけで降り切る。

ようやく峠を越えガソリンスタンド発見!
超絶安心する。

トンネル何個か抜けると街が広がり始めた。
「雨?何言ってんの?」と言わんばかりの乾いた路面。

ヘトヘトになりつつ自宅着。
往復430km。

ふはー!やっぱり夏って大変!

水色時代

セガ・ドリームキャスト1台で音楽制作する世界唯一の音楽ユニット「ピノキヲ」の公式サイト