レイトショー、フィルムの中。


2012/9/22
ちょっくら観たい映画が有り観に行った日。

その映画を初めて観たのは随分と前の様で
確か大阪で初めて上映された時で15,6年前だったと思う。

ロングラン上映されてきた映画なので有名な作品の様でも有るが
ATG(アートシアターギルド)系作品の様に

「知っている人は知っている」と云った趣の
所謂「単館上映」系な作品だ。

邦画で有りながら何故か国内メーカーからはブルーレイ化されず
海外レーベルでブルーレイ化される様な「HOUSE」(大林宣彦監督作)みたいな映画・・・

と云うのは誉め過ぎだろうか?
けど実際「熱狂的なファン」が居る作品なので間違いでも無いと思う。

実はその作品が最終上映らしく
ロングラン上映してきた歴史の節目毎に観てきた筆者としては観ておきたいと思った。

所が今回、大阪での上映が無いので
望みが光り木霊する電車で東京へ向かう。

なんでも長年その作品を上映してきた「映畫館」も
今回の上映で幕を閉じるとの事。

近年マイナー作品を上映してくれるミニシアターが無くなっているので
名残惜しいが店主の意向なので、それについては何も言えない。

若い時はよく「梅田シネマヴェリテ」「扇町ミュージアムスクエア」「九条シネヌーヴォ」「上本町ACT」
なんてミニシアターに通ってはオールナイト上映の「フリークス」「月世界旅行」「カリガリ博士」「戦艦ポチョムキン」・・

なんていうオールナイト上映するには眠気とも勝負するようなラインナップを何度も観たもんだ。

さて今回、最終上映となる作品は?

勿論15,6年前に初めて観た時と「同じ視線で」観れるか?
と問うなら「そりゃ無理」って話。

どんな映画も「観た時代」「観た年齢」などで印象は変わる物だから。
どんな印象だろうと「無くなると困る物」でも有る。

懐かしさと名残惜しさとを感情に巻き込み上映終了。



そして



2012年9月22(土)午後7時49分
グルグル映畫館 閉館


水色時代

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