オルタナティブなんて言葉で誤魔化される前の時代。


劇場に観に行こうと思っていたのに結局行けずじまいだった映画

「ロックオブエイジス」

を観た。


数年周期で「ロックバンド」を題材にした映画が出てくるのだがコレもそういった1本。

題材としては80年代のロックバンド。

80年代と云っても雑誌で例えるなら「フールズメイト」や「DOLL」とかの80年代では無く
「BURRN!」や「ミュージックライフ」や「IN ROCK」とかの方向性。

MTV全盛でビルボードのチャートが「グランジ」やら「オルタナティブ」なんて物に荒らされる前の御話し。

公開前の情報で気になったのはトム・クルーズがガンズのアクセルローズ風な役柄で出演って辺り。





トム・クルーズが!?


の割には公開前の日本国内ではあまりプロモーションも無く、ひっそりとした印象。

視聴前にあまり情報を頭に入れなかったので後で知ったのだが
上映中止にした映画館も結構有ったそうで。



観て納得。


プロモーションで煽っていたいたような内容ではなく

しかも、まるでトム・クルーズ主演みたいな宣伝だったが主演では無く

単館上映向きな内容。



はっきり言います。


映画の出来だけで評価するなら



トム・クルーズ出演作の中でもワースト10入りだろコレ。


え?ミュージカル映画?てくらい歌うんすよ。
と思ったら元々はミュージカル作品の映画化との事。

あれ?日本での宣伝だとそんな感じの事言ってたっけ?




けどね!けどね!

華々しかった頃のサンセット通りの雰囲気とか
タワーレコードのシーンで映るレコードジャケットにニヤニヤしたり
劇中で使われる曲に無条件で反応出来たり
エキストラの様に映ってるセバスチャンバックにニヤニヤしたり
嘘か本当か分からん洋楽ゴシップ誌に有る様な「ロックスターのビックリ伝説」を具現化したようなトム・クルーズの役柄とか


映画の出来とは別の所で楽しめる人は凄く楽しい映画でした。


僕自身、いろいろとニヤニヤして楽しめました。


え?ストーリーはって?


んーストーリー有ったっけこの映画?(笑)


「ぎゃーニッキ―シックスかっちょえーーー!」
「ヌーノベッテンコートって変な名前!!」

とか言ってた世代ならツボに入る作品かと思います。

そして映像特典の各ミュージシャンのインタビューが「映画本編」より面白いです。





水色時代

セガ・ドリームキャスト1台で音楽制作する世界唯一の音楽ユニット「ピノキヲ」の公式サイト