映らないバックミラー。


首都高速に乗り即座に僕の電源が落ちる。

3時間程して起きる。

山梨か長野の辺りの様だ。

まだ眠いのだが元々車内で深く眠れないタイプなので、そのまま起きておく。
さすがに奇械田→も疲れてるようでミントタブレットをガリガリ齧っている。

夜の高速道路は宇宙に続く道の様で好きです。

だらだらと話し込むうちに多治見を過ぎ名古屋に。


ええ、このまま帰ると僕は確実に死にますので健康ランド(って言い方は全国で通用するの?)で
風呂に入って寝る。

こういう仮眠室とかでも深く寝れないタイプなんだが流石に疲れてた様で
起きると18時前!

がっつり8時間以上寝てたようです。

再度、風呂に入った際に奇械田→が温水プールみたいな所でプカプカと浮いていたのですが
坊主頭の中年太りが全裸で浮いてると

水死体にしか見えないなーと思いました。

ちょちょいと御飯食べて多治見に戻りカブに荷物を括り付けて奇械田→と別れたのが23時前。

さあタップリ寝たし頼むよ50CCエンジンよ。


帰りのルートで選択したのは「大垣方面から琵琶湖-京都に抜けるルート」と「1号で三重方面に抜けて奈良方面に抜けるルート」の中間を斜めに抜ける

「いなべ市あたりから信楽に抜けて」のルート。

交通量の少なさが魅力。しかし完全に暗闇の峠道を3度ほど走る恐怖ルート。

真っ暗すぎてバックミラーに何も映らないくらい。
こういう時は絶対にバックミラーも見ない様にしています。

何か映ったら嫌じゃん!

昼間に走ると道沿いにダム湖が広がり「いい景色だねー」となる道ですが
何にも見えません。

むしろ深夜のダム湖は見ちゃいけない気もします。

順調に走りぬけ信楽で暗闇に浮かび上がるデカいタヌキの焼き物にビビりながら
コンビニで休憩。

いまは、どんな田舎道でもコンビニが有るのでいいですねえ。

で、ここで僕は少し悩む。

現時点が実は「枚方(大阪府)まで19km地点」なのだ。

確かに枚方に抜ければ早いとは思うのだが枚方からは1号で大阪市内方面に走る事になる。

深夜の1号線なんて大型トラックが猛スピードで走ってる、原付にとっては恐怖の道じゃないですか。

それなら深夜は暗闇でクネクネで1車線分の幅しかないけど交通量0で後続車に脅えなくていい道の方が・・


と、木津に抜ける細い峠道を選択。


しかし最後の恐怖は此処にあった。


その道に入るや否やフワーっと視界が白くなり始めた。

結構な山間部の為か霧が出ているのです。

ただでさえカブの非力なヘッドライトじゃ視界が悪いのに更に視界が悪くなる。
道は細く曲がりくねっていて目の前のカーブの方向さえ分かり難い状態。

真っ白な視界を見て


「ああ、こりゃ気い抜いたら連れていかれるな」と思い集中する。

対向車も後続車も無いので細かくハイロー切り替えて道を視認しつつもハイペースで抜けて行く。

3分の1程を走り抜けた所で空が白くなり初めて視界が安定する。

163号に抜けた時に思わず「無事戻ったぞ!気分は最高だあああ!」と声を上げる。

そう此処は木津市。

もう清滝トンネルを抜けるだけで大阪!

日付はとっくに15日だけど構いません!

この時間なら大阪市内の道も、まだガラガラだ!

目標の5時半は過ぎちゃったけど6時には荷物も降ろして自宅について炭酸水をグビっと飲んでたのでOKです。


あーーーー疲れた!

水色時代

セガ・ドリームキャスト1台で音楽制作する世界唯一の音楽ユニット「ピノキヲ」の公式サイト