逆立ちすれば答えが分かる。


アイヤー!と観た映画の感想。

「ポリスストーリー・レジェンド」
原題:警察故事2013
2013 中国

言わずと知れたジャッキーチェン主演のポリスストーリーシリーズの最新作。



が!しかし


見方によって評価が割れる作品だと思いました。

英題と邦題にはポリスストーリーと付けられてますが過去作と関連は有りません。
まず思ったのは「ジャッキーも流石に老けたなあ」でした。

退廃的な雰囲気のクラブ(DJが居て若者が踊ってる方な)に監禁され人質となるジャッキーと16名の客。
主犯であるクラブ経営者。

犯人の要求は謎。
ストーリーが進むにつれ人質となった者たちに、ある共通点が見えてくる。

犯人の動機は?
クラブ内に監禁された者たちを繋ぐ5年前の事件とは?

って内容です。

これをクラブという1つの建物内だけで最後まで進みます。
完全に会話劇なんですよこの映画。

ええ!?ジャッキーなのに!?
ポリスストーリーなのに!?

じゃあ面白くないのか?と聞かれれば違います。

話し自体はグイグイと引き込まれ面白いんです。

頭の切れる者同士の心理戦という感じと、それを補完する過去の記憶をほじくる演出。
そして行動予測のカットインと2時間グイグイと観てる者を引っ張ってってくれます。

では何故「見方によって評価が割れる」のか。

先述した「ええ!?ジャッキーなのに!?」「ポリスストーリーなのに!?」の部分です。

やはりジャッキー映画となると肉体アクションを期待しちゃうしポリスストーリーシリーズとなるとコメディな演出を期待しちゃうんですよね。

なので「ジャッキーのポリスストーリー」として観ると終始シリアスな会話だけで進む本作は
「あれ?」っとなると思います。

しかし僕が最初に思った「ジャッキー老けたなあ」じゃないですが歳を重ね円熟味が出て来た
ジャッキーが「アクション」ではなく「演技」で魅せようとした作品と考えれば

とても良作だと思います。

実際面白かったですし。

吹き替えも少し聴きましたがジャッキーの老け具合に合わせて石丸さんも抑え気味の渋めの演技でした。


あ!1点だけ「ジャッキー映画だ!」となる所があります。

そう!エンドロールの時は「NG集」なんです!

やっぱりジャッキー映画でエンドロールでNG集だと何か安心しますねえ。



水色時代

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