いえ決していやらしい気持ちじゃないですよ!


ぐぬぬ!と観た映画の感想。


「ヴィオレッタ」
原題:My Little Princess
2011 フランス

子供の頃の「なんか凄い高級そうなアイス」の代名詞だった「ビエネッタ」でも無く
SEGA発売の「かっこいいお姉さんのゲーム」の「ベヨネッタ」でも無く

ヴィオレッタです。

売れない女性写真家が自身の娘をヌードモデルにし退廃的な写真を撮影。
写真集を発売して云々。


いいえ!決していやらしい気持ちは有りませんよ!
ヴィオレッタ可愛いよ。ぐへへ

いいえ!決していやらしい気持ちは有りませんよ!(2回目)

なんでもカンヌ映画祭で「賞賛と非難」
本国フランスでもレーティングで揉めて
そして日本でも映倫で揉めて公開までに紆余曲折あったそうです。

って!これ実話を元にした作品なんすか!?

てか監督のエヴァ・イオネスコが当事者の自伝作品ですって!?



さすがフランス・・・・
セルジュゲンズブールやリオ(LIO)を生み落したド変態国だぜ・・(誉めてます)

フランスでもレーティングで揉めたそうですが

「汚物踏みたくないから面積の少ない靴にしたら良いじゃない!」でハイヒール作った国のくせに何言ってんだ!

普通なら「町に汚物が落ちてると汚いわ。清掃しましょう」ですよね。


しかし、まあヴィオレッタ役の子が可愛い。
そして中々の怪演っぷり。

センセーショナルな写真で名声を得て芸術に没頭・・いや溺れていく母と
元々は母が恋しくて言う事を聞いていただけのヴィオレッタの自我が顔を出し

2人して同時にジワジワとブッ壊れていく様は結構な見どころです。

そして登場人物の誰も幸せになりません。

映画なので脚色してフィクションを混ぜてるとは思いますが「誰も幸せにならない」という現実をブッ込んで来ます。

あと何となく思ったのですが
母にヌードモデルとして写真を撮られ、撮影と母を嫌悪した当事者である監督のエヴァ・イオネスコ。

大人になり自身の経験を映画化してセンセーショナルな話題を振りまき「児童ポルノか芸術か」で揉めてって・・・



やってる事は結局、嫌悪してた母と一緒じゃね?


と思ってしまったんですが、どうなんでしょ。

映画自体は面白かったので全然構いませんけどね。
洋服方面が御好きな方も是非観てほしい感じです。

あと1977年に発売された実際の写真集「鏡の神殿」も機会が有れば見てみたいですね。
(現在は「EVA」というタイトルで復刻されてるらしいが入手可能なのこれ?)

水色時代

セガ・ドリームキャスト1台で音楽制作する世界唯一の音楽ユニット「ピノキヲ」の公式サイト